ドクターフィッシュ

ドクターフィッシュが危険、死亡事故も起きている、と言われる理由とは？

ドクターフィッシュが危険だと言われ、さらには死亡事故まで語られるようになったのには、人間が「癒し」という言葉に油断しすぎたことが関係している。もともとドクターフィッシュとはガラ・ルファという小型の淡水魚で、人間の古い角質を食べることで知られ...

2025.10.29

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プロフィール

名前、桜井　優太（桜井ゆうた）出身、愛知県豊橋市学歴、名古屋大学農学部資源生物科学科卒業（動物資源生態学専攻）

職業、動物行動学・応用動物福祉学研究者

所属⇒動物愛護活動家として、猫の愛護に携わる。

研究テーマ、伴侶動物の情動認知、畜産動物のストレス応答、動物の個体差と社会性形成研究への原点は、小学3年のときに拾った野良猫「モク」だったという。衰弱していたにも関わらず、彼の母が台所の段ボール箱に毛布を敷き、夜中は湯たんぽで温めていた。その猫は1ヶ月後には回復し、10年以上にわたって桜井家の一員となる。

「動物は人の声色、目線、動きだけで、心の揺らぎを正確に読み取る」と彼は語る。大学時代は研究室に泊まり込みながら、ウズラの母性行動の観察と記録に明け暮れた。6時間に及ぶ連続ビデオから、孵化後3日間の間にだけ見られる“羽ばたき促し行動”という特殊な育児ジェスチャーを世界で初めて記述した。

名古屋大学の学部時代、愛知県内で有名な牧場で牛の分娩介助に関わった経験がある。寒い冬の夜、初産のホルスタインが不安定な体勢でうずくまっているのを、彼と指導教員、獣医師で補助。へその緒が切れ、仔牛の産声が夜空に響いたとき、動物生命の「質的なリアルさ」に直面し、涙を流したという。

また、大学院進学後は北海道の放牧牧場で、1年間ヒツジ50頭の群れと寝起きを共にした。ヒツジの間には上下関係はあるが、それよりも「群れを守る一体感」が強く、弱い個体を中央に置いて休む「盾行動」などの協調的行動を観察した。「個体差を“ノイズ”とみなして平均化してしまう研究はもう時代遅れ。動物にも『性格』と『感情記憶』があり、それこそが行動の鍵」と語る。近年は、保護犬の社会復帰プログラムにも協力しており、「過去にトラウマ歴のある犬でも、共感的な飼育者との関わりで“安心の学習”を回復できる」ことを実験と実地調査の両方で証明してきた。

趣味は、自宅で飼っているアフリカヤマネ（夜行性の小動物）との「無言の交流」。休日は観察ノートを手に、ゆっくりと同じ空間で過ごすことに、研究者としての原点を再確認しているという。「動物の声なき声を、科学で翻訳し、人間社会へ接続していくのが、私の仕事だと思っています」

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